京都府立図書館

最近、週に3日は岡崎にある府立図書館へ行っています。 私の家にがある嵐山から93系統の市バスに乗って、丸太町通りを東に向かうと30分ぐらいで平安神宮近くのバス停に着きます。バスを降りて、岡崎通りを動物園に向かって歩き、京セラ美術館を右折する…

憧れのイタリア

私の愛読書の一冊に、澤木四方吉著「美術の都」という本があります。若い頃に、たまたま古本屋さんで見つけて購入してから、ときどき、この本を読んでは、私の憧れの地イタリアのローマ、フィレンツェ、ミラノ、ベネチア等を訪ねることを夢想します。この本…

七五三(しめ)の若松

お正月らしく元旦に生花をしました。未生流では七五三(しめ)の若松と言って、昔は元旦に限られて活けられたそうです。 金銀の水引は「相生結び」と呼ばれています。 この前、活け花の本を読んでいたときに、こういう文章がありました。 「古い花伝書には、…

京都移住について

私は、現在神奈川に住んで、東京にある会社に勤務していて、平日は神奈川にある家から会社に通勤して、週末に京都に来ています。こう話すと、人から羨ましがられたり、金銭的に余裕がある生活をしているように思われますが、そんなことはなく、私は平均的な…

澁澤龍彦さんと奥様のこと

澁澤龍彦さんがお亡くなりになって30年以上経ちます。フランスのサド公爵を日本に紹介した仏文学者として澁澤さんは名高い方ですが、学生時代から澁澤さんの愛読者だった私は、澁澤さんが書かれた書物はほとんど目を通しています。闘病中に書かれた高岳親…

藤原定家 嵯峨山荘

わが国の中世を代表する歌人として名高い藤原定家が、嵯峨野の山荘で、宇都宮頼綱から依頼されて古来からの歌人の歌百首を撰んだと言わています。 定家の山荘時雨亭は、嵯峨野にある常寂光寺、二尊院、厭離庵のどこかにあったと言われていますが、ここという…

お能について思うこと

私は、13年間ほど東京の青山にある能楽堂に通い、お能の稽古をしていました。お能を習い始めたきっかけは、実家の近くに能面打ちをされている方がいて、父親と懇意にしていたため、私もその方の家を訪れて能面を若い頃から見ていたことが影響しています。…

活け花「未生流」

京都で、月1回のペースで活け花を習っています。 活け花を習う動機は、京都在住の作家澤田ふじ子さんが書かれた活け花三部作のひとつ「天涯の花 小説未生庵一甫」を読んで、未生流の活け花を習おうと思ったからです。 京都には、ご存知のように六角通りにあ…

原文で読むことを課した源氏物語

私は、10年以上も前から、源氏物語を原文で読むことを自分に課して、それを密やかな愉しみとしてきました。そうは言っても、ときには源氏物語を読むことに倦んでしまい、1ヶ月以上ページを開かなかったこともありました。 最初の頃は、「桐壷」は古語辞典…

瀬戸内寂聴さん追悼

瀬戸内寂聴さんがお亡くなりになりました。 私は寂聴さんの熱心な読者ではありませんでしたが、昔お能を観世流のシテ方の先生に 習っていたことがあり、その関係で寂聴さんが世阿弥について書かれた「秘花」やお釈迦様の一生を書かれた「釈迦」は読んだこと…

小倉百人一首

渡月橋 昔から小倉百人一首が好きで、100首を暗記しようとしたことがありました。 同時に、歌人にも興味を持ち、いつの時代の人で、どんな家系の方なのかを調べると、そこから、万葉集や古今和歌集、新古今和歌集などを開いても作者がわかり、和歌集を理…